エアコンクリーニングとは?
エアコンクリーニングとは、室内機を専用の洗浄剤や高圧洗浄機などを使って内部を洗浄し、カビやホコリを除去する作業を指します。
通常、ご自身でできるメンテナンスはフィルターの清掃までが一般的です。しかし、実は内部の熱交換器(アルミフィン)や送風ファン、ドレンパン(水受け)などには、目に見えないカビや汚れが蓄積しがちです。
これらの内部汚れは、風の流れを悪くするだけでなく、室内の空気品質にも影響を及ぼすことがあります。
本格的な夏を迎える前に、エアコンの内部までしっかりケアする重要性について、まずは理解しておきましょう。
エアコンクリーニングの主な方法
クリーニングには、大きく分けて2つの方法があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
1. 完全分解洗浄
室内機を壁から一旦外し、業者の工房などに持ち込んで全ての部品を分解して洗浄する方法です。
すべてのパーツを個別に洗浄できるため、汚れやカビをほぼ完全に除去できると言われています。
ただし、費用は比較的高めで、作業期間も1~2週間程度かかるケースが多く、その間はエアコンが使用できません。また、取り外し・再取り付けの作業費用が別途かかる場合もあるため、引越し時や長期不在時など、エアコンを使わないタイミングで依頼するのが現実的です。
2. 分解洗浄(部分分解洗浄)
現在最も一般的な方法で、室内機を壁から外さず、カバーやルーバー、フィルターなどを外して内部を洗浄します。
ドレンパンや送風ファンは取り付けられたまま、専用の高圧洗浄機や洗浄剤を用いて丸ごと洗浄する方式です。
ほとんどの汚れは落とせますが、パーツの細部まで完全に洗浄するには限界があります。
一方で、室内機の脱着費用がかからず、費用も比較的リーズナブルで、半日~1日程度で完了するため、気軽に依頼できる点がメリットです。
費用の相場は?
費用は、エアコンのタイプ(お掃除機能付きかどうか)や洗浄方法、地域、業者によって差があります。
以下は一般的な目安です(税別)。
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分解洗浄(部分分解)
お掃除機能付き:12,000円〜18,000円程度
お掃除機能なし:6,000円〜10,000円程度
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完全分解洗浄
上記の2~3倍程度(取り外し工事費含む場合もあり)。
総額で12,000円〜30,000円前後が相場となるケースが多いようです。
その他、洗浄後の抗菌コートや防カビ処理などのオプションを追加できる場合もあり、その分費用は上乗せされます。
長期的な清潔さを保ちたい場合は、こうしたオプションも検討する価値があるでしょう。
クリーニングで得られる効果
1. 空気の清潔さの向上
内部にたまったカビやホコリを除去することで、吹き出し風のニオイが軽減され、室内の空気環境が改善されます。
特にアレルギー体質の方や小さなお子様、高齢者のいるご家庭では、衛生的な面でメリットが大きいと言えるでしょう。
2. 省エネ効果(電気代の削減可能性)
内部の汚れが冷却効率を低下させることがあります。
熱交換器やフィルターが清潔になることで、冷房・暖房の効率が向上し、設定温度に達するまでの時間が短縮されたり、弱運転でも十分な効果が得られたりすることが期待できます。
結果として、電気代の削減にもつながる可能性があります。
業者選びのポイントと依頼先の種類
エアコンクリーニングを提供する業者は多種多様です。
大きく分けて、以下のようなタイプがあります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
1. 自社で集客を行う専門業者
地域に根ざした小規模~中規模の業者で、自社サイトや口コミで集客しています。
地域密着型でアフターフォローがしっかりしているケースも多く、価格も比較的明確に提示されていることが多い印象です。
ただし、サービス内容や価格は会社によって差があるため、事前の見積もりと確認が重要です。

2. フランチャイズチェーン
「ダスキン」「お掃除本舗」など、全国展開するフランチャイズ型の清掃サービスです。
価格やサービス品質がある程度統一されており、知名度が高いため安心感があるかもしれません。
ただし、加盟店によって実際の技術や対応に差が出る可能性もあるため、口コミなどでの事前チェックは役立つでしょう。

3. 引越し会社のオプションサービス
引越し時に合わせて依頼できるクリーニングサービスを提供する引越し会社もあります。
引越し作業と同時に依頼できるため手間が省けますが、繁忙期(3~4月など)は割高になる場合や、予約が取りにくい可能性があります。
「とりあえず一緒にお願いして楽をしたい」という方には便利ですが、単独のクリーニングサービスと比較してコストパフォーマンスを確認することをおすすめします。
4. プラットフォーム型サービス
「くらしのマーケット」「ユアマイスター」などのマッチングサイトを通じて、複数の業者から選んで依頼する方法です。
写真や口コミ、価格を比較しながら業者を選べるため、情報が豊富で選択肢が広がります。
サイト側である程度の審査を行っている場合も多いですが、実際に派遣される業者は個人事業主や中小業者であることがほとんどです。
サービス品質や価格は業者によってまちまちなので、複数の見積もりを取る、口コミを細かくチェックするなどの手間は必要です。
5. 住宅設備メーカーの公式サービス
エアコン本体のメーカー(ダイキン、パナソニック、三菱電機など)が提供する公式クリーニングサービスです。自社製品の構造を熟知した専門技術者が作業を行うため、内部洗浄から細部のメンテナンスまで、高精度なサービスを受けられる点が最大の強みです。純正パーツや専用洗浄剤を使用するため、機種に合った適切なケアが期待できます。価格はやや高めの設定ですが、アフター保証が充実している場合も多く、確実性と安心感を求める方に特におすすめです。
まとめ:失敗しないための選択とは
エアコンクリーニングは、方法によって費用や効果、作業期間が大きく異なります。
まずは「どこまで洗浄したいか」「予算はどれくらいか」「いつまでに完了させたいか」を明確にすることが第一歩です。
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完全な洗浄を求めるなら:完全分解洗浄を扱う専門業者に、コストと期間を考慮した上で相談してみましょう。
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リーズナブルに済ませたいなら:部分分解洗浄を提供する業者の中から、口コミや見積もりで比較検討するのがおすすめです。
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とにかく手軽に、安心感を重視するなら:フランチャイズチェーンや、審査のあるプラットフォームを経由して依頼するのも一つの方法です。
特に初めて依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取り、サービス内容や保証、アフターサポートについても確認しましょう。
「安さだけ」で選ぶのではなく、技術力と信頼性のバランスを見極めることが、後悔しない選択につながります。
夏本番を清潔で快適な空気の中で過ごすために、ぜひこの記事を参考に、ご自身に合ったエアコンクリーニングを見つけてください。